こんばんわ! エルハウスの平です。
人は、嫌なことはやりません。
例え、社長命令や、業務命令でもやらないのです。
心から、その人が「やろう!」と刻まない限り、
本心からは行動しません。
やっているふりをします、
ふりなので、成果がでません、
なん百万かけて、セミナーを受けてもです。
でも、こんな話があります。
有る建築会社の現場や、現場の前の道路が、
あまりにも汚い、社長さんが、何度も掃除、整理、
整頓するように監督や、職人に言っても、数週間
で散らかり、元に戻ってしまう。
監督に言えば 「職人にはやるように言っています」
「私の仕事ですか?」 という。
職人に言えば 「俺の仕事じゃねえ」 「俺にばか言うな、
他の職人にも言え」 「俺はやったけど」
という返事しか返ってきません。
残念な事に誰も、自分の現場であるとか、
お客様の大切な家だという事を考えていません。
そこで、その社長さんが、あるセミナーに入り、そこで
習ったことを実践しました。
それは、
無言でやり続け、結果を出す事。
という、難しい事です。
その社長さんは、必ず毎日どこかの現場に行き、
無言で掃除を始めました。
無言で、黙々と掃除をします。
「おーい、手伝ってくれ」 「これ、汚いから、片つけて」
しゃべってはいけません、 全て自分が気づいた事は、
自分で掃除をします。
そのうち、社内の太鼓持ちが「っ社長~私が手伝いますよ~」
「おいおい、皆も手伝えよ~」と寄って来ました。
他の社員も、しぶしぶ手伝います。
・・・でも、まだまだ 本心からではありません。
数か月後、ボーナスの後、掃除を手伝った人も、
手伝わなかった人も、金額に差が無かったのが解るや、
誰も、その後は手伝いませんでした。
そうすると、職人や、
社員は「あ~社長は掃除が好きなんだ」
と、しばらく黙々と社長の掃除が続きます・・・
1年8か月経ったころ、
ボーっとその掃除風景を、休憩中見ていた大工見習いの子方が、
顔を赤らめて走りより
「 手伝います 」 と、ホウキを手に取りました。
社長の横で道路の掃き掃除を始めたのです。
そうすると、当然親方も、
「なんだなんだ~おい、お前、いいとこあんじゃねか~」
と手伝います。
そうなると、他の職種の職人も、監督も手伝いを
せざるをえません。
花畑の花が咲くとき、
一つの花がポっと咲くと、あとは一斉にぽぽぽっ
と咲き始めます。
この社長は、その最初の花になったわけです。
黙って、続けて相手から「やります」と言わせないと
本心からは人は動かないという一例です。
こうなると、後は簡単です、社長が掃除をしなくても、
監督や、職人が自主的に掃除を行ってくれます。
綺麗でないと、気が済まなくなります。
社長が造った、満開の花畑が完成したのです。
ここで、絶対やってはいけないことがあります。
それは、逆切れして
「社長の俺が掃除しているのに、誰も手伝はないのか~!」
と言ってしまう事。
これをやってしまうと、全てが終わりです。
二度と、誰も手伝いをしてくれません、人を本心から
動かすのは、それだけ難しいのです。
例えれば、
1000円のラーメンは999円では食べれません。
1000段ある階段の上にある神社へは、999段まで
では参拝できません。
つまり、あと1歩の所で止めてしまっては、達成できない
という事を心に刻んでください。
平でした。