2015年12月23日水曜日

「この人生を誇りに思えるだろうか?」
    
この動画は、様々な呼吸器系の
疾患を抱えた人たちが、
   
息をすることさえ苦しい現実を乗り越え、
合唱団として素晴らしい歌を披露
できるまでに成長したストーリーです。
     
人前で歌ったり踊ったりすることが
大好きなクレアさん。
      
そんな彼女に突然、病魔が襲います。
     
それは、重度の呼吸不全。
その病気は彼女から「歌う自由」を奪いました。
       
日常生活では肩がけの携帯用酸素吸入機が
不可欠となり、歌うどころか、
自力で満足に息をすることすら
難しくなってしまったのです。
   
9.11の救護隊員であり、
自らも被害者となった男性
       
アメリカ同時多発テロでの
緊急救護隊員であったローレンスさん。
        
彼は、ビルが倒壊された時に発生した
有害物質を吸い込んだことで
肺機能の三分の一を失い、
80歳~90歳と同等の肺活量になってしまいました。
      
そのため、走ったり、自転車に乗ったり、
歌ったり、それまで普通にしていた
多くのことを諦めてしまいました。
     
彼らの力になりたいと動いたのは、
世界中で医療機器を提供するフィリップス。
       
フィリップスは、イギリスの合唱団指揮者
として有名なギャレス・マローン氏に協力を仰ぎ、
       
クレアさんとローレンスさん、
他にも様々な呼吸器系の疾患を
抱えた人たちを集め、合唱団を結成しました。
    
発表会は5日後。
しかし、ウォーミングアップですでに
むせてしまうメンバーもいるほど、
先行きは非常に厳しいものでした。
       
徐々に息遣いや声の出し方のコツを
つかんでいくメンバー。
        
昔の自分のようには歌えないかもしれない、
でも、今の自分だからこそできる歌い方、
伝え方をそれぞれ模索していきます。
       
ついに本番前日。
     
最初は無謀と思えた挑戦でしたが、
皆の音程がぴったりと合うほどにまで上達し、
思わず歓声がわきます。
   
本番の舞台は、アメリカで最も有名な
劇場のひとつ、アポロ・シアター。
      
誰もが憧れるあの舞台に、自分たちが明日立つ。
緊張と興奮で心が躍ります。
    
幕が上がり、クレアさんの美しく
伸びやかな歌声が響きます。
      
そして徐々に皆の歌声が
美しいハーモニーとなって場内を包みます。
    
全身からエネルギーが湧き出るような
彼らの歌声、息遣いは、
呼吸器疾患があるとはとても
思えないほどで胸を打たれます。
       
歌えること、そんな当たり前だと
思っていたことが実はどんなに素晴らしいことなのか、
       
彼らの歌声は忘れていた大切なことを
思い出させてくれます。
       
彼らが「今」を乗り越え、
日に日に成長していく姿を見ていて、
      
こんなに生き生きとした顔ができているだろうかと、
ふと自分を見つめ直したくなりました。
       
苦しみを乗り越えた人は、
人生の尊さを誰よりも知っているのだと思います。
      
4:21あたり(日本語字幕付きの動画では)で、
クレアさんがこう語ります。
   
「この人生を誇りに思えるだろうか?」
     
ただなんとなく過ごす毎日を、
今この瞬間を何不自由なく
生きられることに感謝して、
自分の人生を誇れるように生きてみたいですね。
      
https://www.youtube.com/watch?v=qbpIaykj1D8#t=69
(日本語字幕付き)

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